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赤鼻のママ
2009.11.30
もうすぐクリスマスですね。
みなさんは、おうちでクリスマスをお祝いされますか?
それともお外で楽しまれる方も多いのでしょうね。
私は日本人ですし、亡くなれば仏式のお墓に入ります。
ふだん教会に出かけることもありませんし、もっぱら行くのは伊勢神宮か近くの神社です。
変ですよね。ちょっと笑えますけれど、クリスマスのきらめきは、子供の頃の心弾む思い出のひとつですし、
また私の愛すべき二人の子供達にとっても楽しみなクリスマスは、
やはり今でもお祝いせずにいられないのです。Merry X'masと。
わたしが子供の頃は、クリスマスは必ずやってきました。
サンタクロースも信じておりましたし、毎朝、小さな枕の横に置かれている絵本とプレゼントは、サンタさんの贈り物と、信じて疑いませんでした(笑)
さて、我が家の子供達は、毎年サンタさんにお手紙を書きました。
幾つくらいからそんな習慣がついたのでしょう?
おそらく、フィンランドからの手紙というのが到着した年があって(これは、あらかじめお願いしておくのですね)、
それでも自分の手元にフィンランドのサンタさんから手紙が届いたことを、小さな子供達は少しも疑わず、
そして、その翌年からお手紙を書き続けたのだと思います。
手紙の最初は毎年この書き出しからはじまります。
「サンタさんへ。いつもプレゼントをありがとうございます・・・」
そして、その後延々と、今年贈ってほしいプレゼントについて語られます。
小さいけれど、謙虚さも忘れない我が家の子供達は、
「すみません」とか、「めんどうくさいとおもうけど」とか、書き添えます。
そしてさらに、「もしも、それが駄目なら次は・・・」
というふうに、お願いの品々が第5~7候補くらいにわたって、延々と書かれます。
最後は、きまってこう締めくくられます。
「外は寒いでしょう。キッチンの紅茶を飲んでください」
キッチンには、あらかじめ私や母と用意したティーカップとティーポット。熱く沸かせたお湯が用意されています。
私は、書かれた手紙を毎年とても楽しみに読み、娘と息子が用意した、「いつもより数十倍、いいえ数百倍美味しいお紅茶」を飲みます。
そして、寝静まった子供たちのまくらの側に、手紙のうちのどれか一つの贈り物と、絵本を置きます。
『ことしこそはさあ、起きてて自分で御礼を言うから』と、張り切っていた息子の寝顔を見ると、笑いそうになり、ぐっとこらえます。
夜はしんしんと更けてゆきます。
もうそんな時期は過ぎ去りました。
それでも今年も、大きくなった娘と、下宿先から久しぶりに帰郷する息子の為に、クリスマスをお祝いしようと思っています。
そうそう、今年は、私が父の為にもクリスマスをする番と思っています。
先日、書棚を片付けていたら、懐かしい子供達の「サンタさんへの手紙」が出てきました。
わたしは、思わず、「赤鼻のトナカイ」ならぬ「赤鼻のママ」になりました(笑)