主人の母は賢い人ですが、その妹にあたる叔母もまた賢く、キュートな人で、私にとってのベニシアさんです（笑）
叔母は、日々の暮らしを、日の明けと日の暮れに合わせて暮らし、叔父と共に、菜園を作って暮らします。
叔父は、あるときは庭師、あるときは漁師になり、私たちに、暮らすことの本当の価値を教えてくれます。

あるとき、叔父がさばいたカツオに、刻み葱を散らす叔母に、葱の輪ゴムの話を聞きました。
「あれってね、取らずにそのままくるくるってずらして切ると、切りやすいの」

なるほどなと、まだ新米主婦だったころの私には、耳寄りな情報であり、素朴な感動であり。




先日、実家に帰った際、母が出してくれたおそうめんは、ゆっくり煮出されたお出汁の香る、美味しいおそうめん。
父が、市販のおつゆを嫌ったせいか、今も夏になれば、母の冷蔵庫には、ひんやり冷やしたお汁が常に入っています。
母曰く、「あのね、くうちゃん。お葱買ったら、洗ってすぐに刻んでおきなさいね。この時期はすぐに痛むから、そして、冷凍庫に入れておくの」

小さなことだけれど、母と叔母のおかげで、私の知恵袋は、またすこし膨らみました（笑）