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ホーキンス

ほーちゃん まっくろです。
ホーキンスのひとりごとの「ホーキンス」は、我が家の犬の名前です。
ホーキンス、通称ほーちゃん。
この日記を読んでくださっている方の為に、少しほーちゃんのことを書こうと思います。
ほーちゃんは、今年の7月5日で11歳になるプードルの男の子です。
今から11年前、ほーちゃんは、アニーさんの患者さまのところで生まれました。
生まれたとき、ほーちゃんには前足が1本ありませんでした。
どうやら、お母さんのお腹の中に忘れてきちゃったようです。
きっと、取り上げられた飼い主さんは、驚かれたと思います。
このままでは、生きてゆけないと、不安になられた飼い主さんに、主人が、
「とにかく、おっぱいが離れるまで、40日育てて、そのあと持っておいで」と、お話ししたのだそうです。
40日が来て、ほーちゃんは、我が家の一員になりました。
真っ黒で、小さかったほーちゃん。
叱られると、壁の隅に座って、隠れて、そっと顔だけを出します。
最初、まったくバランスがとれず、白衣のポケットに入っていました。
そのうち、ポケットには収まりきらず、小さい紙袋の中に入っていました。
少しずつ大きくなるにつれて、1本だけの前足が、真ん中に寄り、太くなり、上手にバランスをとって、立ち、歩き、今では、野うさぎのようにぴょんぴょん飛び跳ねながら、歩きます。
「あれちょっと!うさぎが走っとるわ!」
そんな声が聞こえて、笑ったこともしばしばです。
人の話も、よくわかります。
一緒にいる4歳のリラちゃんの、良いお手本になります。
小さい体なのに、根性はしっかりあって、他の犬達に一目置かれています。
甘えん坊です。
眠るとき、主人にくっついて、「ベッド!ベッドに行こ!」と、はしゃぐくせに、私が行くと、
「パパ、寝かせてやったよ」と、したり顔です。
自分の年齢も信じたくないけれど、もっと信じたくないのは、愛犬や愛猫の年齢です。
生きるサイクルの違う彼らは、どうしても先に見送らなければなりません。
それでも、愛情をかけて育て、最後までしっかり看取ることが、私たちの務めであると、いつも思います。
「長生きしてね。ほーちゃん。」