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弱い涙腺
わがやのキッチンには、王子ではなくて、カワセミ。
つい数日前、学校の長期休暇で、帰って来てくれた息子を交えて、家族そろって、夕食を食べました。
子供たちが揃うと、どうやら私はテンションが高くなるらしく、
嬉しさがそういう形で現れるのでしょうか。
昔、子供たちが小さかった頃、眠る前のお楽しみにと、毎晩「読み聞かせ」をしました。
絵本を読むのは、映画や漫画を見るのとは違います。
なぜなら、読んで聞かせた物語の主人公や登場人物は、それぞれの心や頭の中の感性によって創られるからです。
たとえば、ディズニーのシンデレラならば、同じドレス、同じティアラ、同じ靴だけれど、
読み聞かせたものは、それぞれのドレス、それぞれのティアラ、それぞれの靴。
そして、それぞれの笑顔をしているからです。
子供たちは、私が読んで聞かせるのを、それぞれのベッドの中で、時に目を丸くしたり、時に笑ったりの表情で、
空想を膨らませて聞いています。
楽しい内容ならいいのだけれど、幸せの王子のような内容だともう大変です。
クライマックス、王子が宝石や金を纏うことなく、ただの石の胴になってゆき、ツバメが命を落とすころになると、
わたしが「詰まって」読めなくなるのです。
すると、子供たちは、思考するのをやめて、じっと私の顔を見つめます。
「ママ、もう泣く??」
先日の楽しい夕食の際、
これが一番幸せとおもうと、最近はどうも歳のせいか、めっきり涙腺が弱くなり、
幸せの王子様が登場しなくとも泣けてきて困ります。
我慢しているはずなのに、二人の視線が釘付で、
「ママ、ひょっとして泣いとる??」
「何で分かんの?」
やっぱり、幸せの王子効果かなぁ。。。。(涙)
主人は、終始にこにこ(笑)