What’s new Lila

紅葉狩り

2011.11.04

            
 

子供のころ、父や母は、私たち姉妹を連れて、よく紅葉狩りに出かけました。
紅葉狩り、というものの、決して、美しく色づいた木々を手折るわけではなく、
とにかく、山々の色づいた美しさを、目に焼き付けるのです。
とはいえ、私たち小さな姉妹は、そこここに落ちている紅葉や楓の葉を拾うのに余念がなく、
まさに「紅葉刈り?」です(笑)

そういえば、大人になってから、香嵐渓というところに、主人と紅葉狩りに出かけました。
その時、落ちた紅葉の葉っぱを拾って、それをお醤油のような液体に漬け、油で揚げて、売っているのには、
心の底から驚きました(笑)
 
 
  

さて、子供のころの記憶の続きは、
紅葉の葉っぱは、なぜこんな綺麗なのに落ちたの?と、思うものから、
皺の入った、もうカサカサと音を立てるものまで、
赤ちゃんの掌から、お父さんより大きな掌くらいのものまで、本当に様々だなあと感心していたのを覚えています。
そしてその中から、妹とふたり、競って美しいものを探すのです(笑)

見つけた葉っぱは、父に習って、本の間に挟みます。
半紙を畳んで、その中に、そっと、そっと、折れ曲がることの無いように、
慎重に、神経を集中させて、そして、ぱたんと閉じるのです。
ところが、困ったことに、不安な心が頭を擡げます。
閉じて、暫くして「曲がってなかったっけ?」と考えます。
そしてまた、閉じたページを開きます。
葉っぱは、そっと静かに綺麗に、半紙のシーツにくるまって、眠っています。
「ああ、良かった。開けやんだら良かったやん。」
そう思って、またそっとそっと、細心の注意でぱたんとやります。
また開けたくなる心を、そっと宥めて、今度は、妹とわたしが眠りにつく番です(笑)

あのころ、あんなにたくさん、押し葉をしたのに、
その葉がどうなったかの記憶はさっぱりありません(汗)
ひょっとして、まだ実家の裏の、私の古い本棚の、名作童話の間にあるのでしょうか。

写真は、昨日息子から届いた写真。
美しい十和田の紅葉は、息子の心の成長に、きっととても役に立つと思います。

「ねぇ?押し葉した??」

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