What’s new Lila

神様になれたらと思うとき

2011.11.09


冬になりつつあります。

わたしが子供のころの遊びと言えば、今のようなゲームもなく、
漫画本は、風邪をひいて熱を出した時しか、買ってはもらえないし、
そんなだったので、学校から帰ると、父のレコードを引っ張り出して、その時の気分のものを聞いてみたり、
やっと買ってもらったピカピカの百科事典の付録の、世界の名画と日本の名画という画集を、畳の上に寝転がり、
何度も眺めたくらいです(笑)
レコードは父のものばかりでなく、父は私と妹のためにも、何枚か買って帰ることがありました。
忘れられないのは、まず筆頭に「ピーターと狼」
黒柳徹子さんの語りによるピーターと狼は、怖いもの見たさの感で、また臨場感にあふれ、
子供ながらに、ドキドキしながら、まさに手に汗握るという状況。
何度も、何度も繰り返し聞きましたので、
「あひるさん!!!逃げて!!!」という声は、今も頭の中に焼き付いています。
もうひとつ、心に残るのは、「日本の童謡」というレコード。
赤と黄色のレコードジャケットの2枚があって、これもまた繰り返し聞いては、妹と声を合わせて歌いました。
そういう訳で、日本の童謡なら、きっとだれにも負けない?くらい知っているはず?です(笑)

その中に、
冬になれば しがこもはって どじょっこだの ふなっこだの てんじょこはったと 思うべな
という曲がありました。
「どじょっこ ふなっこ」という童謡ですが、
季節の変わり目になると、何故かこの歌を思い出すのです。

水の底から、上を仰いで、雲の流れる様や、青い空。
雨の日には、水底から見ると、雨粒はどんなふうに見えるのかしら?
そんなことを思いながら歌っていた日を思い出します(笑)

主人は、釣りが大好きです。
子供のころ、三重県の南のほうで生まれ、豊富な自然に恵まれた環境で育った主人は、
小学生のころから、渓流釣りの名人です(笑)
今も、お弁当を持って故郷の川に出かけると、
「暗くなり、木々が闇夜に紛れるすんでまで釣りを楽しみ、自転車で山を駆け抜ける。
家の前に着くと、決まっておばあちゃんが心配して、玄関の前でうろうろ歩いてたよ。」と、とても懐かしそうに語ります。
いまは、主人の釣りは、鮎釣りがもっぱら。
学生のころは、青森の渓流で、フライやルアーも楽しみながら、そっと獲物を川に帰したと言いますが、
年魚である鮎の釣りは、命あるものとのやり取りでは、ずっと気が楽と言います(笑)

ここ数日、主人は、自宅に帰れませんでした。
重病の物言わぬ患者さんの為には、夜勤の当直がひつようです。
命の尊さは、魚や犬猫、人というくくりでは推し量れず、
やはりそれぞれに尊いもの。
何とか、元気になってほしいと、切に願う主人の気持ちが、私の胸もきゅんとさせます。
けれど、最後の瞬間は、神のみぞ知るもの。
それでも、日々の主人を見ていると、神様になれたら?
せめて、その時をわかることが出来たら?
などと、恐れ多いことを考えたりするわたしです(笑)
診療案内
  • トリミング案内
  • 求人案内
  • 診療予約
アクセス
【住所】

〒514-0003
三重県津市桜橋3丁目427

【電話番号】

059-228-3555

【診療時間】
【休診日】
木曜・祝日
【対象動物】
犬、猫、ウサギ、ハムスター

診察券は必ずお持ちください。

当院ではウェブ予約・待ち順番の確認ができます。

map