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いちごミルク
2012.03.01

考えてみたら、わたしが子供のころを過ごしたのは、1960年代や1970年代で、
テレビなのでは、「レトロ」の括りになりつつあります。
姪たちが読んでいる雑誌の占いなど、もう年代が割愛されていたりして、寂しい思いをすることもあります(涙)
当然そのころと言えば、今のような飽食の時代ではなく、
無添加のお菓子を手に入れるのも、なかなか骨の折れることだったろうと察します。
冬の定番と言えば、いちごのお菓子で、ちょっとしたセレモニーの時は、いちごのケーキ。
母は、スポンジを焼く前に、地元の一華堂さんにお願いして、牛乳瓶に入った生クリームを分けて戴いていました。
さて、普段着の冬の定番と言えば、いちごミルクで、ガラスの器に入れられた数個のいちごに、母が牛乳とグラニュー糖を入れてくれます。そこからは、私と妹がそれぞれパティシエになり、一個のいちごを二個に、二個のいちごを四個にと、
フォークで潰してゆくわけです。
当然、真っ白だったミルクは、薄桃色に染まり、五つほどだったいちごは、ぎっしりの細かないちごに変わっています(笑)
これを、ゆっくり食べて、最後に桃色になったミルクを飲むのがとても楽しみだったなと、
お行儀の悪い食べ方に、妙に懐かしさを覚えています(笑)
いまは、逆にそんな食べ方は「もう無理」になり、まあるいままのいちごを楽しむわたしです。