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この国のかたち
2012.04.03

国会中継を見ていました。
長々と無駄な質問や、愚かな押し問答をして、震災の後始末がほとんど出来ていないのは、どうかと、
多くのコラムやニュースキャスターの方々が言われるのを、思い出します。
先日、新たな南海トラフ巨大地震の指針が出て、
それは、今までの予想をはるかに上回るものでした。
今こうして、PCに向かっていても、いつグラリと来てもおかしくない状況下です。
南海トラフM9.1 最大震度は7
津波の高さは、最大で34.4メートル
昨日の国会中継では、この問題が大きく取沙汰されていました。
東電のここ数か月の対応に、もう拒否反応の出るくらいの思いの中で、
昨日、枝野さんが、この指針を鑑みて言うならば、「再起動はNOです」と、国会中継の場で、
はっきり断言して下さったことは、とてもありがたく、少しの(ほんの少しの)希望を持ちました。
電力が足りないという事実を大前提にしても、危惧しても、わたしは原発は嫌です。
昨年の地震の後、他の県は、復興に向けて歩き出しているのに、
福島だけが足踏みをしているのは、原発のせいに他なりません。
たとえ、夏場に持ち回りで、電力を制限されても、原発は、地震大国の日本では、絶対に回避するべきものと、
そう思います。
明日を担う子供たちの将来を思うなら、原発廃止に向けて、動き出すべきです。
浜岡原発の防波堤は、着工途中だけれど、18メートル。
今回の想定される津波にはおよそ太刀打ちできまでん。
もしも、今度西日本に巨大地震が襲いかかったら、文字通り「日本沈没」です。
それは、日本が経済大国として沈没するということです。
過日、スイスの原発関係者が訪れたそうです。
日本よりも高度な水準の事故防止機能を備えたスイスでさえ、原発廃止に向けて動き出しました。
ドイツも、3.11直後に廃止を宣言しています。
防波堤に多大なお金を掛けるなら、数年先に、原発廃止、新エネルギーを目指して行くことを、
まず大上段に掲げるべきなのに、この国はその部分を全く表明しないのは何故でしょう。
消費税は掛けて、涎が出るほど、お金は欲しい。
原発も、「金のなる木」
地域住民の安全など、の二の次で、とにかく自由になるお金が欲しい。
どうしても、そう言っているようにしか思えないのは、穿った考えでしょうか。
「風評被害」というけれど、
小さな子供を持つ親が、できれば九州や四国の野菜や魚をと思うのを、
わたし達は、風評被害と非難することが出来るでしょうか。
この国のかたちは、どうなって行くのでしょう?
昨日の枝野さんの一言を、ゆるぎない真実の言葉として、希望を持って見つめています。