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英国王のスピーチ
2012.04.07

英国王のスピーチ(原題 King's speech )という映画を観ました。
アカデミー賞を受賞しただけあって、美しく、素晴らしい映画でした。
王妃役のヘレナボナムカーターは、今までの役柄のイメージを払拭する輝きで、
優しく聡明な妻役は、私の心に残りました。
音楽の効果もまた素晴らしく、
最後の王のスピーチの際に、バックに流れるベートーヴェンの
交響曲第7番 イ長調 作品92番 第二楽章 アレグレットがまた、観る者の心を捉えて離さなくする気がしました。
さて、この映画、イギリスの映画ですから、東女人物に、あ!と、懐かしい顔ぶれも印象的です(笑)
そう、ハリーポッターの面々があちらこちらに登場し、また違った魅力を見せてくれることも、わたしにとっては、
とても楽しめた理由の一つでした。
そして、のちに英国王ジョージ6世の友人にもなるスピーチ矯正の専門家ライオネルを、ジェフリーラッシュという
オーストラリア出身の俳優が演じています。
彼のかつての映画「シャイン」もまた、アカデミー賞受賞作品で、わたしの心に残る映画であり、わたしの好きな俳優のひとりです。
英国王のスピーチは、第二次世界大勃発の際に、英国王が、ドイツ帝国ヒトラーの暴力に対して述べた言葉です。
ですが、涙を流し、共に感動と、怒りと奮起を感じながら聞いていて、
まるで今、私たち日本人の国民に語りかけるようにすら感じました。
今の政府と、東電の暴挙は、私たちにとって、戦争と同じくらい許しがたいもの。
最後に下に、その映画の中のスピーチの字幕部分を書き添えます。
(ベートーヴェンの交響曲第7番を流しながら読んでいただくと、よりリアルかも。。。。)
この重大な時
恐らく史上 最も宿命的な時ー
私の言葉を
すべての国民に送る
国内と海外にいるすべての者たちに
このメッセージをー
心からの深い思いを込めてー
それぞれの家の戸口を開けてー
直接話しかけるがごとくー
伝えたい
多くのものにとって2度目の経験だろう
我々は再び戦時下に
何度も何度もあきらめずに
平和的な道を見つけるべくー
溝を埋める努力が重ねられた
我々と相手国について
彼らは今や
我々の敵である
我々の努力は無駄に終わった
我々は戦うことを余儀なくされた
異なる主義を持つ国家の挑戦を受けたのだ
もしそれが勝利すれば
世界中のあらゆる文明秩序が危機に瀕する
そのような主義から
すべての虚飾を取り払ったなら
その本質は ただ単に
力だけが正しいという原始的なものでしかない
我々にとって
大切なものを守るため
その挑戦を受けて立たないことなどー
ありえない
この高潔な目的の為ー
わたしはここに求める
国内にいる我が民
海外にいる我が民
すべての国民たちよ
大義を抱いてほしい
そして冷静に
毅然と団結してほしい
試練の時を乗り越えるのだ
苦難の道だろう
暗黒の日々が待つかもしれない
そして戦争は
もはや洗浄だけのものではない
我々は正しいことの為
正義を行う
そして敬虔な心で
われらの大義を神にささげよう
もし皆が
心をひとつに大義に忠誠を誓い続けるなら
その時こそ
神の御力によって
我々は
勝利する