What’s new Lila

ユニバーサル

2012.06.07
まだ今から24年ほども前のこと。
わたしと主人が結婚し、病院を開院し、数年たった頃だったと思います。
互いの親を連れて、旅行に行こうということになりました。
主人の母は、病気の後遺症から、体を不自由にして、遠出の場合は車いすが必要になっていました。
当時はまだ、「ユニバーサル」という言葉も馴染がなく、外出の際も困難を極めることが、多々ありました。
それでも、日本の飛行機は(海外もそうでしょうけれど)、とても親切で手慣れており、母をまっ先に誘導して下さったり、当時、行きしなに利用した鉄道やフェリーとの違いには、とても驚きを覚えたのものです。

旅先には、今のように優先トイレも少なく、
また、あったと思えば、車いすで入れる引き戸の前に、階段が2段ほどあったりと、
それまでの私たちの生活では、さほど苦労を覚えなかったことでも、実際に母のような方は、
いかに口惜しい思いをされていたろうと、この時はとても胸が痛かったものです。
また、当時は、今のように洋式トイレも無く、あっても本当に数える程度で、
母の体を支えてトイレに入ったこともあり、わたしも若かったから出来たけれど、今なら到底無理だろうし、
あのころの日本は、母たちには、まだまだ住みやすいとは言えなかったと思います。

                
               タクシーなら、栄の松坂屋の本館と北館の間と伝えます。
               写真のINの表示のところから、乗り入れが出来ました。

                       
                        降りると、なだらかなスロープで、車いすも可能です。
                      スロープのすぐ横が出入り口。傘も不要です。

さて先日、用あって、名古屋の松坂屋百貨店に出掛けました。
ここのところの高速道路のリフレッシュ工事で、時間の予測が立たないうえに、
二次的な事故が多いので、電車を使って向かいました。
名古屋駅からタクシーに乗り、松坂屋までとお願いしますと、タクシーは新しく出来たスペースに車を寄せて下さいました。
松坂屋百貨店は、南館・本館・北館の3つから出来ているのですが、
もともと本館と北館の間は、タクシーの乗降場所でした。
ところが、そこに新しく、庇を設け、車を歩道の上まで乗り上げられるように改良し、
そこには常時、ポーターがいらして、車のドアの開閉や、荷物の上げ下ろしまでして下さるようになっていました。

わたしの母は、まだまだ健脚で、それほどの介助は必要ないけれど、主人の母(わたしの母でもあります、笑)なら、
車いすを寄せて、雨なら、雨にも濡れずに中に入ることが出来るなぁ。と、あの旅行の時を思っていました。

松坂屋百貨店によれば、ここはタクシー専用ブースでは無く、自家用車の幅寄せも可能ということ。
大きなお買い物や、やはり、ご高齢の方なら、難なくお買い物が出来るねと、娘と話しました。
物をお売りするということは、なかなか純利益を伴わないことに、お金を掛けるのは難しいこと。
それでも、こうした優しいサービスは、やはり私たち消費者には嬉しいことです。

今は亡き、お洒落だったわたしの祖母ならば、「まあ、素敵やわ。ええねぇ。おばあちゃん、嬉しいわ。」と、喜んだのでしょう(笑)

ちなみに、わがアニー動物病院には、ドアの前に庇は無いけれど、美人ポーターならぬ、美人スタッフに
「ドアを開けて戴いたわ」とか、「傘をさしかけて下さったの」
などという、嬉しいお言葉を戴くこともしばしばです(笑)
診療案内
  • トリミング案内
  • 求人案内
  • 診療予約
アクセス
【住所】

〒514-0003
三重県津市桜橋3丁目427

【電話番号】

059-228-3555

【診療時間】
【休診日】
木曜・祝日
【対象動物】
犬、猫、ウサギ、ハムスター

診察券は必ずお持ちください。

当院ではウェブ予約・待ち順番の確認ができます。

map