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薔薇の棘
2012.07.12

我が家の薔薇が大きく育って、綺麗な花を咲かせてくれました。
今の花は、二番花と呼ぶのだそうで、一回り小さくなるのが特徴だとか。
それでも、感動に値するくらいに、十分大きくて、薫り高く、愛情もひとしおになります。
「くうちゃんのとこって、なんでそんなによう咲くんやろか」と、母が言うので、父の前に飾ってあげてと、花を切りました。
その昔、まだわたしが小学生だった頃、偕楽公園の中を歩くとき、何故か、こちらめがけて突進してくる「ジャノメチョウ」が怖くて、
「あのなぁ。薔薇の棘を鼻の頭にくっつけて歩いたら、寄ってこーへんのやで。」と、誰かが言いました。
それからというもの、公園に入る際は、野薔薇の棘を、鼻の頭にくっつけて、安心しきって歩きました(笑)
鼻の頭につけるとき、棘の付け根をペロリと舐めて、それをちょこんとくっつけます。今考えたら「うひゃ。。」っと思います(笑)

今日、少し目が悪くなった母の為に、薔薇の棘を取りながら、ふっと思い出して、ひとり笑いました。
いまはもう、ややもするとヘムレンさんのような蝶フェチなわたしは、蝶は全く怖くは無く、鼻の頭に棘は必要ありません。
シューベルトの野薔薇では、手折らば手折れ、思い出草に・・・とありますが、
わたしの愛を感じてか、我が家の薔薇で指刺すこともありません(笑)