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あさおやさん
2012.07.15

今日もまた原発反対の集会があります。名古屋は、栄の若宮大通り公園から。
今日は、どうしても出掛けられないけれど、次回は娘と参加しようと思っています。
夏に負けずに庭に咲くあじさいのように、みんなで集まって行動をすれば、きっと日本は変わるはず!!
わたしが主人と病院を開院したころは、まだ津の街も今よりなおのことのんびりした街で、今は住宅地になっている郊外も、まだまだ山野が広がっていました。
駅の西側には「あさおや」というスーパーがあって、駅西の人たちの馴染みのお店になっていました。
今や全国的にも有名になっている朝日屋さんは、松阪牛ブランドの生みの親ですが、その朝日やさんのお肉を置き、
魚も市場から仕入れた生きの良いものが並び、家族でスタッフだったハヤシさんの声は、その生きの良さになお一層の張りを添えていました(笑)
あさおやの親父は、もともと映画業界に身を置いた、味のあるおやじで、話しても楽し、見ていても本当に味のある、愛嬌のある人でした。
わたしは、病院をはじめて数年で下の息子を授かったので、病院と育児の手間が大変で、おやじの「まいど!!」という掛け声と共にやって来てくれる配達には、本当に助けられたものです。
津市にお住まいで、この日記をお読みの方なら、きっと「そうそう!!」と、肯いていらっしゃる方も少なくないでしょう。
あのころは、電話は今のようなプッシュ式はまだまだ少なくて、ジー・ジーっと音を立ててダイヤルを回すダイヤル式なるものもあり、
そういえば娘のキティーちゃんの赤いおもちゃの電話もダイヤル式で、
小さなおかっぱ頭の娘は、わたしがあさおやさんに電話して、配達の注文をするのを聞いているのか、小さな手で赤い電話のダイヤルを回し(ルルルル・・・っと、音がしていました。)
わたしを真似て、注文しました。
「まいど!! あしゃおやしゃん? えーっと、ちゅうりがぁ2本。そそそ・・。それっとぉ。。コロッケ(これはきっと、彼女の好み)がぁ、ふたっつ。そそ・・」
あさおやのおやじは、スーパーのドアの前で毎年決まって巣をかけるツバメを、大切そうに眺めていました。
ある年は、どうしたわけか、親が子供に餌を与える回数が少なく、おやじは長い梯子を掛けて、そこに上って代わりに餌を与えていました。
菜っ葉と卵の黄身をすりつぶし、団子に丸めたものやミルワーム。
「これがさぁ。口をなっかなか開けてくれへんのよぉ。それでさぁ。店のドアをバタバタって開け閉めすると、ピーピーって鳴くからさぁ、あれ、親の羽音と勘違いするんやな。それから、あんた。バタバタ、ピーピー、 ハイ餌。バタバタ、ピーピー、ハイ餌。って感じよ」
なんて、本当に嬉しそうに笑っていらしたのを思い出します。
「カラスが来やがってさぁ。もう、追いかけて追い返すわ。追い返すわ。油断も隙も無いで!」と、怒っていたっけ。
ああ、懐かしい。
今はあの笑いも声も、みな虹の向こう側に渡って行かれました(涙)
主人のカレンダーの「猫の膿胸」
わたしと妹が、開業当時、主人不在の際に岡本動物病院に走って行って、代わりに膿胸を抜いて戴いたことがありました。
主人の日記を読んで懐かしく思い出し、メールしましたら、主人から早速返信あり。
あさおやさんの猫、今避妊手術したとこ。
○○町で飼いだした新しい子。
今日、あさおやさんを思い出すなんて、
あさおやのおっさん、来てるで。盆も近いし。
との返事。
時折感じる主人との偶然のような必然だけれど、また思い出して泣き笑いです(笑)