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わたしの勇気の指標
2012.07.20

結婚式の時、松田聖子さんの歌う「瑠璃色の地球」という曲を使いました。
「朝日が水平線から光の輪を描き、ふたりを包んでゆくよ」と歌っていました。また、
「ひとつしかない。わたしたちの星を守りたい」とも歌います。
私たちは、いまこそ思いをひとつにして、横暴な政権から、この国を守りたいものです。
学生のころは、随筆が好きで、本当にたくさんの方の文章を読みました。
幸田文さん、青木玉さん、向田邦子さん、倉本聰さん。
そういえば、パイプの煙の團伊玖磨さんもそう。
さて、今や一番のお気に入りは、何と言っても天声人語。
福島申二さん、富永格さんのお二人で、担当していらっしゃるそう。
日々の暮らしの中で、自分の考えが正しいか否かは、人の意見に惑うことなくという点では、さほど左右されるつもちりもないし、
今まで齢を重ねてきて、善悪や成否の判断がつかぬ人間とは思ってはいないけれど、
「ああ、頑張ろう。とか、ああそう思って来てよかった」と、随筆は、思わず頷き、背中を押してくれることもあるもの。
そんな意味で、昨日の天声人語は、私の背中を押してくれました。
いま、原発をゼロにというと、理想論だとか、夢物語だとか、そんな声も聞こえるけれど、
今すぐゼロではなく、次の世代、子供たちの未来の為に、限りなくゼロにするために、この先を歩んでゆくことが、とても大切と、きっといま、頷いていらっしゃる方もみえるでしょう?
昨日の天声人語を、そんな方や自分自身へのエールのつもりで、ここに書き写そうと思います。
これも今流行の、天声人語書き写しでしょうか。
天声人語 2012・7・19
古の神話を踏まえて、東日本大震災のあと詠んだそうだ。短歌界の重鎮、岡野弘彦さんの歌集から拝借する。<したたりて青海原につらなれる この列島を守りたまえな>。火山があり底知れぬ海溝が沿う列島で、幾度も繰り返されてきた受難を思いつつ、歌に表したという▼日本の自然は美しさと非常が相混じり、国土は数限りない地異に揺さぶられてきた。なのに恐れも、畏れも無かったのか。原発をめぐる無責任が、またひとつ明るみに出た。北陸電力志賀原発(石川県)の直下に活断層があるらしい▼専門家によれば「典型的な活断層」という。「よく審査を通ったなとあきれている」と聞けば、地元の人は怒りに震えよう。ごまかしか見て見ぬふりか、政・官・業のなれ合いの泥沼は、底知れず深い▼福井県で再稼働した関電大飯原発にある断層も、活断層の疑いがある。だいぶ前だが、九電の川内原発(鹿児島県)では、地質調査のサンプルが差し替えられたと問題になった。隠されているものの膨大さが想像できる▼昭和30年代、渡英した原発調査団が、向こうの技術者たちに関東大震災の記録映像を見せた。「こんなことがあるのか」と誰もが驚いたという。プレートがぶつかり合い、活断層ひしめくその列島に、いま50基が林立する▼事があれば制御不能になるシステムを、人知の及ばぬ地異にさらす。これは一種のギャンブルだろう。負けて目覚めぬものは身を滅ぼす。福島に懲りず国土を賭け金にするのは、愚行である。
原発再稼働断固反対!!!
天声人語はわたしの勇気の指標です。