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偕楽公園の落ち葉
2012.07.31
昨日は、思わず声を上げたほどの美しい夕焼けでした。
自宅の庭先から見える経が峰のむこうには、赤紫色に染まった空が広がっていました。
夜は、昼間の暑さ比べれば、やや過ごしやすく、お月さまと星もとても綺麗でした。
主人と出掛けた夜の往診で、思わぬ出会いを致しました。
3頭の鹿たち。
一頭は確かに小鹿で、背中に小さな丸い点々がありました。
すぅーっと逃げて、それでも車を止めて佇むと、小高く盛り上がった草原の上から、ぬっと首を出して、
こちらをじっと見つめています。
窓を開けて、暫し見つめあうのは、わたしの記憶では、生涯初めて。
月明かりの中に大きな瞳は、何とも幻想的で、ちょっと夢を見ているのかと、錯覚するほどでした。
今朝もまた、暑さで目を開けました。
朝早く、蝉の声と、鳥の声。シジュウカラ、鶯、ノビタキ、キビタキ。
声はすれども、姿は見えずは、ちょっと残念ですけれど。

さて、偕楽公園の広葉樹。
毎年この時期は、青々と緑を茂らせ、道行く人に木陰を作ります。
鳥たちは、高い枝枝に巣を掛け、虫たちは、この夏を謳歌します。
そして来年に蓄えようと、枝を伸ばし、太陽の光を精一杯浴びて、光合成をします。
秋になり、この葉が落ちると、積もった葉たちは腐葉土となり、堆積して、また木々の営みの大元となるのです。
それなのに!!どうして、根元の落ち葉を全部根こそぎ取り払ってしまうのでしょう?
腐葉土が無くなれば、木々も痩せるけれど、そこで生活するバクテリアや虫たち。きっと蝉も鳴かず、カブトムシもいなくなり、
毎年、洞の中に子供と一緒にやってくるフクロウたちも来なくなる!
と、何度津市にお願いの電話を掛けたことか。
わたしが間違っているのなら、それでもいいから、せっかく地元にある三重大学の生物資源学部にお尋ねになってください。
と、そんなことも話したけれど、無しのつぶて。
今日も鳥たちの声を聞きながら、偕楽公園の木々を思って、こんなことを真剣に心配して、眠れないのってわたしだけかなぁ(涙)
・・・落ち葉を全部片付けないで・・・