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平和のともしび
久しぶりに、朝から少しの雨。
お盆も近くなり、過去の精霊たちが集まるころだけれど、昨日の長崎の悲劇の日を思うと、
亡き人々の涙だろうかと考えたりもします。
6日、9日、15日と、毎年8月になると、何となく物悲しく、心が謙虚になったりします。
先日の天声人語に、南アフリカのオスカー・ピストリウス選手のことが書かれていました。
「わたしの義足は靴と同じ」と言う彼は、義足のランナー。
両脛の骨を欠いて生まれ、ほどなく膝から下を切断し、様々な困難やハードルを乗り越えて、オリンピックの舞台に。
「道具によるドーピング」などと言う、腹立たしい声に抗って、ここまでやってきたことを、素直に讃えたいものです。
さて、夏の暑さもあと少しだけれど、国会前の原発反対デモはまだ続きます。
自分の体調を考えて、もう少し涼しくなったら参加しようと思っているけれど、きっとそう思う方も少なくは無いはず。
かつてまだ若かったころ、子供たちの前で平気でくわえ煙草をすることが、まかり通っていた時代、
なんとなく、「やめてください」と、言いたい私たちのほうが、肩身が狭い時代がありました。
今は、公然とNO!と言える。
原発も、様々な困難や誹謗中傷にあい、公然とNO!と言えなかった時代から変わろうとしています。
日曜日の新聞の一面には、原発ゼロに賛成は、意見聴取会のうち、70%にも上ると書かれていました。
さて、天声人語のオスカーさんのことを書かれた文章には、10年前に亡くなった彼の母親の話も添えられていました。
「オスカー、敗者とは最後にゴールする人じゃない。はなから出場を諦めちゃう人を言うんだよ。」
「勝つことではない。参加することに意義がある」というオリンピックの理念と同じように、この言葉もとても素晴らしい。
原発NO!の世論に、はなから諦めるのではなく、勝ち取るまで参加し続けたい。
たとえ国会前のシュプレヒコールに参加できずとも、心はそのレースにしっかり参加し、諦めないでいたいと、そう思うのです。