What’s new Lila

続八月がくるたびに

2012.08.18

               これは、夏の富士山近くの写真。ここはまだ蝉の合唱が素晴らしい。
                       中央に小さな鳥がいるのは判ります?


大好きな團伊玖磨さん。
思い出して、昨日に続けて「続」と付けてみました(笑)なかなか良い感じと思いませんか?
さて、八月。
わたしの子供のころは、蝉の大合唱が聞こえていました。
ミーン、ミンミンミンミーーン。
ニーニーニーニー。
ジジジジジ・・・。
ホーシホーシ、ッツクツクホーーシ。
カナカナカナカナーーー。
朝や夕なに、実家の前の大きな栗の木の上に(歌みたいです、笑)登っては、声の主を見つけようと躍起になりました。
昼間、暑さに負けて、扇風機を顔面に向けてかけ、畳の上に寝そべって、得意の図鑑を広げては、
透き通った綺麗な翅に、ややグリーンがかったスリムな体のツクツクボーシを見つけては、ああ、捉えたいものだと、
真剣に考えて、その日の夕暮が待ち遠しかったのを覚えています。
木に登るときは素足。山猿のようなわたしです(笑)

さて、先日妹のところに出掛けました。
大阪の街に住む妹の家の玄関に、蝉の亡き殻がふたつ。
どちらも透き通った翅。アブラゼミより一回り大きいクマゼミ。
都会の乾燥した気質にうまく適応して、増え続けているのだとか。

わたしが小さなころ、躍起になって捕まえようとして、なかなか捉えることが出来なかったツクツクボーシは、
いまやほとんど、姿どころか、声さえ聞こえなくなりました。
細い体で、美しい翅のセミは、今の壊れた自然にはついて行けなかったのかと思うと、残念で悲しくて、胸がチクッと痛みます。

アブラゼミは、見た目も動作も緩慢で、結局一番捕まえやすいのはこのセミ。
手の中で、ジジジ・・・と鳴いて、放すとき、わたしに抗議して、ピッと尿を浴びせられることしばしば。
この無骨な蝉も、生まれ変わるときはそれはそれは美しい。
朝、早起きして、実家の前の木のあちこちを探してみると、そっと登って今まさに殻から抜け出そうとしているところに出くわしました。
透き通った白い体は、天女のようで美しい。
この無骨で、さも不器用に見える蝉は、きっと環境の都会化に対応できずに、減ってしまう。
7年前には雑木林で、腐葉土だったところが、コンクリートでは、掘っても掘っても出られずに、死んでしまう。
それどころか、安眠していた、抱かれていた木々もろとも、伐採されてしまうのだろうか。
ああまた、胸がチクッとするわ。

「ママ、考えすぎたら、病気になるよ。」

娘の声が聞こえています(涙)
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