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駅前のルートインホテル
2012.08.23
駅前に、ルートインというホテルが出来たとき、ビジネスの中では、ゆったりしたベッドと羽毛の布団が気持ちいいと、確かちょっと話題になりました。
当時、父たちの年代が、ちょうど退職や退官の時期をみな迎えていて、父も自分の会社を退いて、さあ、悠々自適という時でした。
父の友人の里村のおじさんも、ちょうど退官されたときで、此方を訪れたいとおっしゃいました。
父は、三重大学の前身の、三重高農の出身で、里村のおじさんは、若かりしころ過ごした津の町を、久しぶりに見てみたいと、そうおっしゃいました。
父の喜びようは、私や主人にとっても、心から嬉しいことで、それなら、あの新しいホテルがいいよと、予約をしました。
駅まで車で迎えに行って、その後、久しぶりの再会に心踊らせる二人を、真新しいホテルの
ロビーに送り届けました。
ホテルは、裏側の入り口が、急なスロープになっていたっけ。
父もおじさんも、学生時代に戻ったように、嬉しそうな顔をしていたっけ。
ホテルの前を、車で通過する度に思い出す、懐かしくて、切ない光景。
父はもう友人と泊まることはありません。
おじさんは、、いまは足がいたくてとおっしっていました（涙）
