子供の頃、チキチキバンバンという映画がありました。
ディズニーの配給のこの映画は、古いクラシック車が主人公の脇役を務めます。
古くて、でも趣のあるその車は、いつも同じカーブを曲がり損ねて、ジャンプし、池の中に突っ込みます。

今日、子供たちと私の車を走らせていました。
いまは、わたしが助手席で、かつてはバックシートに座っていた息子がドライバーズシートに座ります。
時の流れを感じます（笑）
車の中では、大型の部類に入る私の車ですが、その日は割とはっきりした窪みの上で大きくバウンドし、
刹那、彼らは小さな頃のように、歓声をあげました。

そう言えば、まだ娘も息子もとても小さかった頃、
私は育児と病院にバタバタとあわただしく、いつもジーンズに白いＴシャツ、白いエプロン。
この頃の車は、屈強な日産サファリ。
塾の送り迎えの道中には、もっと大きなジャンピングコースがありました。
塾に行くときは、仲良しのお友達も数名いて、こどもたちはみな口を揃えて、
「ねぇ、飛んで！飛んで！」と、せがみました。
ドーーンというくらいの感覚で跳ねるサファリ。まるで、空飛ぶサファリ。
喜ぶ子供たちの声。

今日、車がバウンドした刹那、わたしはそんなことを考えていました。