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お屠蘇
2013.01.14
我が家は、子供たちと2匹との新年でした。
私の子供の頃からの習慣は、とにかく物心ついた頃から、
父の新年のご挨拶とともに始まって、まずお屠蘇を頂きます。
金杯はいつも白木の箱に入っていて、黄色の布で包まれていました。
なんだか、取り出す母の手つきも、いつもよりも厳かに見えて、わたしまで緊張していました。
菊の御紋の入った金杯で、父から順に、母、私、いもうとと、お酒を廻して飲みました。
日本酒を飲む習慣の全くと言って良いほど無かった父が、1年に一度、たった一杯の金杯を口にする日でした。
じぶんが脈々と歴史のように培って来たことがらは、やはり子供たちにも知って欲しくて、
毎回順繰りに交わすお屠蘇は、今年は家長の代わりに息子から。
昨今は、男女平等と言われる時代。
なんで弟である息子からなの?と、誰かに言われそうな気もしますが、
私と娘の何となくの阿吽の呼吸は、息子にまず杯を渡していました。
我が家には、菊の御紋のはあいにく無くて、いつだったか主人と二人で見つけた富士山の杯。
それにしてもやはり、一家の主が新年早々のお屠蘇の時にいないのは、やはり残念です。
来年は、この時間だけは主人を束縛しようと考えている我が家です(笑)