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大空に書いた注釈
2013.02.01
先日、主人の学会にくっついて、岐阜大学に出掛けました。
三重県は、のんびりと、のっぺりと、のほほん。が似合う情景で、名古屋の都会を抜けて走ってゆくと、はるか彼方に白い雪山の景色が綺麗に広がって見えます。
ああ、綺麗。あれってなんて山やろ。
と、二人で話しながら、その景色に、心も洗われるようですが、
わたしはこういう山の景色をみると、どうもその上の空に、下向きの↓と山の名前が書かれているような錯覚を覚えてなりません。
父は若い頃、登山が趣味で、お友達と共に山に登っていました。
何度も見た、父の当時の写真には、パノラマに広がる山並みの上に、↓↓↓と書かれ、そこに山岳名が書かれているのです。
当時は、パノラマ撮影というものは、カメラの選択肢には無く、ゆっくり慎重にカメラを横にずらしながら撮影したことが窺えるように、いくつもの写真が横に並べて貼り付けられています。
中央には、痩せて、髪もふさふさの父と松村のおじさんが、得意げな表情でポーズを取っています。
そして、大空には、山々の名前が、 父の字で几帳面に書かれているのです。
私の頭の中の空は、↓はあるものの、山の名前に無知なだけに、
悲しいかなその上は空白のままです。