- What’s new Lila
- 明日は震災の日
明日は震災の日
2013.03.10
あれから2年の歳月が経つのだなと、しんみり思います。
岩手に住む主人の先輩が、
「聞くと必ず親戚の誰かは亡くなってる。それぐらい大きくて痛ましい」
と語ってみえたのが忘れられません。
今日の新聞の一面は、震災の傷跡と原発事故。
9日の昨日、東京の明治公園で「さようなら原発一万人署名運動」が行われ、多くの方々が参加されたとあり、
共にそこに参加出来なかった申し訳なさと、エールを送りたい思いが重なります。
一面の下段にある天声人語には、「底魚たちの悲しみ」と記され、福島第一原発の専用港で穫れたあいなめには、
1キロあたり51万ベクレルの放射能が出たとありました。
基準の5100倍。あれから2年と言うのに。
こんなに沢山の傷を残し、
こんなにさまざまな不安を抱えて生み出す原発を、安倍政権はまた再稼働するつもりです。
福島の悲劇は、再稼働ありきなら、日本中の悲劇になるでしょう。
いま、夏の選挙までは大人しくしておき、ねじれを克服したあとに、再稼働をすることを、虎視眈々と狙っているのでしょうか。
TPP反対と声を高らかに歩くより、農家の方々は、まず再稼働を反対する方が大切なのにと、疑問に思います。
一緒に練り歩く政治家のお顔をテレビで拝見していると、選挙の「清き一票」を我がものに。
という思惑のみえるそのお顔つきに、思わず三重県立美術館の「欲袋」という焼き物を思い出します。
さようなら原発一万人集会では大江健三郎さんが、「もう1台の原子炉も再稼働させない。そのために働く」と述べたとありました。
天声人語には、倉本聰さんが、「未来というごみ箱に核のごみを捨てている訳です。それでは我々の子孫は、たまらない」と語ったとありました。
私たちは、フクシマの悲劇を、フクシマの人々の痛みを忘れること無く、
政治の材料にされることの無いように、しっかりと目を開け、考えて行かねばなりません。
このままなら、自民党に明日は無し。
の心構えで、安倍さんが、政財界が考えを正す方向に、しっかりと目を見張っていなければなりません。