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現代の風潮に反撃
2014.03.20
ここ数年、いや十数年で通信の手段は大きく変わりました。
家にいながらにして、何でも買い求めることが出来るし、手紙で数週間かかった海外にでも、瞬時にして思いを伝えることが出来るようになりました。
ツイッターなるものもあり、私たちの若いころとは違う形で「炎上」という言葉が囁かれたり使われるのを、しばしば耳にしたりもします。
けれど、名前も住所も明かさない人間が、他人の誹謗中傷をするのは、どうにも違和感と嫌悪感を覚えて、古い人間の部類に当てはまるようになりつつある私には、どうしても馴染むことができません。
意見があるときは、今まさに行われている国会中継のように、挙手し、顔を上げ、名前を名乗って語るべきです。
例えば、一つの事柄があったとして、それに感じる思いや意見は様々です。
その事件や事柄のいきさつや前後の脈絡も無しに、人を中傷するのは、人として、その人自体が失格です。
今日、母から借りた「桜ほうさら」
宮部みゆきさんのこの本の帯に、
「嘘というものは、釣り針に似ている。釣り針の先には返しが付いていて、一度引っかかったらなかなか抜けない。それでも抜こうと思うと、さらに深く人を傷つけ、己の心も抉って(えぐって)しまう。
だから、つまらぬことで嘘をついてはいけない。嘘は、一生つきとおそうと覚悟を決めたときだけにしておきなさい」とありました。
嘘だけでなく、人を批判するときにも、人の心も自分の心も抉るのだと覚悟を決めなければと、ふっと今の社会風情と、この本の裏表紙を重ねました。
そしいて、私たちは、名前も身分も明かさない、このPCなるものの上の情報に惑わされることなく、自分自身の意見と考えで動かなければと、ふと今日は雨のお休みの日に、そんなカッコいいことを考えてみました(笑)