今年は、大切にしていたクチナシの鉢を、実家にお嫁に出しました。真っ白で大輪の花を咲かせてくれるクチナシは、私のお気に入りだったのですが、あまりの虫にもう根負けです。虫というのは、オオスカシバの幼虫。オオスカシバは、前にも書いたけれど、ハチドリのような美しいスズメガで、ブーンと羽を鳴らしてホバリングし、花の蜜を吸います。幼虫の時は、恐るべき食欲で、私のクチナシを数日で坊主にします。それでも、大きくなってあの美しいガになると思うと、駆除できず、また薬を撒けず、昨年一年は、このオオスカシバの幼虫の為にクチナシを育てているようなものでしたから。 これが、実家になると、この虫が少なく、さほど坊主になることも無いのが不思議です。恐らく、オオスカシバの天敵も多くいて、ある意味、バランスが取れているのかも。実家の庭は、とにかく虫の宝庫。洗濯を干していれば、きのう書いたヤママユガに出会うし、あれっと思うと、毎年軒下に、トックリバチが器用に作った「素焼きのとっくり」がぶら下がっています。枝かと思えば、スロースローに動くのは、エダナナフシ。裏庭のベランダに続く細い道筋は、蝶道になっていて、和室に寝そべっていると、時間に依っていろんな蝶が飛ぶのが面白い。 さあ、薔薇の虫を退治してこよう。これは、平気で退治できるから、人間って我儘だなと、今日の私の徒然(笑)