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根も葉もないこと
2015.04.08

桜の花は、先に華を咲かせて、この桜吹雪で、華々しく舞台を終わった後に、新緑の若芽を芽生えさせますね。
あとに出来るさくらんぼの為に、葉を大きく広げるのでしょうか。
それを合図にしたかのように、様々な木々が新緑の葉を広げて行きます。
さくらの葉の無さは許せど、ネット社会の根も葉もないことには、辟易します。
娘が面白いことを話してくれました。
とある飛行機で、白人女性が、客室乗務員にクレームをつけました。
「わたしの席を変えてもらえる?わたしがこの黒人男性の横に座らなければいけないってどういうこと?」
しばらくお待ちくださいと、一旦退いて戻った乗務員がこう言いました。
「お客様、もうしわけございません。調べましたら、一席、ファーストクラスに空席がございました。機長に相談しましたら、
そのような不愉快な方の隣にお座り頂くのは申し訳ないので、どうぞお移り下さいませ」
と、笑顔で黒人男性に話しました。
と、ここまで読むと美談です。
本来、この話しは、ポルトガルだったかのブラックジョークだったものが、勝手に世界中を独り歩きして、
勝手に翻訳されて、あたかも実話のように捉えられてしまいました。
このネットという世界は、名前も出さず、自分の勝手な思い込みで、揶揄したり、他人を陥れる内容の多いこと。
それらを、鵜呑みにして行動する人は、わずかとは思うけれど、世の中の恐ろしさに、ぞっと背筋が凍りますね。
ネットのホームページも同じこと。
いつだったか、「成功するホームページを作りませんか?」とセールスにいらした方が見えました。
何だか違和感を覚えて、お断りしました。
本来、こうした広告、告知媒体は、自分たちの思いを正確に、的確に伝える為の一手段のはず。
ネットがどんなに綺麗に作られていても、訪れた場所に心が無くては、何もなりませんよね。
家を建てる建築家の感性と、住む人の感性が全く見合わず、これってきちんと話し合ったの?と、思うときがありますが、
ネットでどんなに綺麗に作られても、そこに虚偽の内容や、実際の思いが投影されてなければ、それは悪質なジョークのようなものと思うのですが。