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チャーリーとジャスパー・コンラン
2011.09.11

病院をはじめて幾度となく、たくさんの小鳥たちと出会いました。
傷ついた鳥たちはみな、患者さんが連れていらした子たち。
本来なら、「野鳥はそのままにしておいて!」というルールがあるようですが、
傷ついた小鳥が、目の前にいて、猫や蛇にでも・・・と考えたら、思わず拉致してしまうのは、
それこそ、人の心です。

チャーリーは、そんな保護されたつばめのうちの一羽。
もう、羽は元の部分から傷ついていて、おそらく、カラスか何かでしょうか。
しっかり渡りをしてゆくことは困難だったかもしれません。
手元にやってきた小鳥たちは、与えられた神様との約束どおりに、
また飛び立ってゆくことが何より。
もちろん、わたしもそれを望みます。
けれど、チャーリーは、わたしの手元で、天に飛び立ったツバメです。
昔読み、また子供たちに読み聞かせた「幸せの王子」を思い出します。
チャーリーは、普段子供たちが学校に出かけると、わたしが洗濯物を干す間、肩にとまって歌います。
その後、畳の上を自由に歩き、虫を食べます。
一度、肩から飛び立って、目の前の電線に飛んだことがあります。
驚いて、巣立ったかと思うと、そのあとすぐわたしの肩へ。
小鳥に目の無いわたしの、巣立つことは出来なかったけれど、
わたしが、きっと息を引き取る瞬間まで忘れることのないツバメです。
さて、とにかく小鳥に目のないわたしにと、
お誕生日にさなえちゃんが贈ってくれた器。
同じくわたしの大好きな、ジャスパー・コンランのデザイン。
ブルーのチャーリーが中でさえずるようで、
しばし我が家のリビングに飾られることになりそうです(笑)